どんな職業か
国内航路におけるカーフェリー、貨物船、観光船、外国航路におけるタンカー、コンテナ船、クルーズ客船などで旅客や貨物の輸送業務に携わる。 船員は、船長、機関長、航海士などの職員(オフィサー)と甲板員や機関員などの部員(クルー)に分けられるが、ここでは部員について説明する。 船員は、総責任者である船長以下、大型船では、甲板部、機関部、無線部、事務部などに分かれて配置される。船の大きさ、種類、航路などにより、配置はかなり異なっている。 甲板部には、航海士や甲板員が配置され、船の舵取り、見張り、入出港作業、離岸・接岸作業、荷物の積み降ろし準備、船の手入れなどの作業を行う。 機関部には、機関士や機関員が配置され、エンジンや発電機の運転と保守作業を行う。冷凍船やコンテナ船の場合には、冷凍機などの運転や整備点検などの作業も行うことがある。 無線部では、陸上や他の船舶と無線や衛星を使用した通信を行う。また、事務部では、出入国書類の作成などの船内事務を行う。船員や乗客のための調理を行う司厨員なども船員に含まれる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 船(カーフェリー、貨物船、観光船等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 保守点検 | 3.7 | 19 / 498 | 上位4% |
| 修理 | 3.6 | 24 / 498 | 上位5% |
| 故障等の原因特定 | 3.5 | 49 / 498 | 上位10% |
| 傾聴力 | 3.4 | 401 / 498 | 上位81% |
| 指導 | 3.3 | 315 / 498 | 上位63% |
| 操作と制御 | 3.2 | 62 / 498 | 上位12% |
| 説明力 | 3.2 | 372 / 498 | 上位75% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.1 | 170 / 498 | 上位34% |
| 計器監視 | 2.9 | 61 / 498 | 上位12% |
| 文章力 | 2.9 | 369 / 498 | 上位74% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 機械 | 2 | 77 / 508 | 上位15% |
| 輸送 | 2.0 | 32 / 508 | 上位6% |
| 地理学 | 1.9 | 18 / 508 | 上位4% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.5 | 139 / 508 | 上位27% |
| 通信技術 | 1.4 | 92 / 508 | 上位18% |
| 人事労務管理 | 1.3 | 195 / 508 | 上位38% |
| 数学 | 1.3 | 175 / 508 | 上位34% |
| 事務処理 | 1.2 | 400 / 508 | 上位79% |
| 工学 | 1.2 | 145 / 508 | 上位29% |
| 物理学 | 1.1 | 152 / 508 | 上位30% |
なるには
甲板員や機関員になるには、水産高校等を卒業して海技士免許を取得してから、船舶を所有している会社などに入職するのが一般的である。働きながら乗船履歴の要件を満たし、航海士や機関士などの国家資格取得を目指すこともある。 厳しい自然環境と不規則な労働に耐えられる体力と忍耐力が求められる。また、船は船長を中心とする運命共同体であるため、秩序を重んじ、船内の規律を守ることが厳しく要求される。航海士・機関士になった場合には、船長を助け、自らを律し、甲板員、機関員を直接指揮してチームワークを作り上げるリーダーシップが求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.6 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 大卒 | 0.2 |
| 高専卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
関連する資格
- 海技士免許(航海・機関・通信)
給料
賃金構造基本統計調査では「船内・沿岸荷役従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 416.7千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,056.2千円 |
| 平均年齢 | 42.4歳 |
| 平均勤続年数 | 16.1年 |
| 労働者数 | 4,971人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤301.3千円
- ≤333.3千円
- ≤360.2千円
- ≤424.8千円
- ≤605.6千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「輸送・機械運転従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人42.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比3%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比2.2%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
輸送・機械運転従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 輸送・機械運転55%
- 販売9.6%
- 専門的・技術的職業7.1%
- サービス職業6.5%
- 生産工程6.4%
- 運搬・清掃・包装等5.7%
- その他9.6%
この分類に入った人のうち、45%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
船舶はいったん港を出ると次の寄港地まで休みなく航海を続けるため、乗船中に休暇をとることはできない。そのため、外国航路の場合には、週休二日をベースに乗船中に休めなかった休日分をまとめて陸上で休むことになる。内航船員は、2ヶ月乗船して、20~30日の陸上休暇、外航船員は、8~9月乗船し3~4ヶ月休みをとるといった形態が一般的である。 給料は会社の規定によって定められており、基本給の他に、時間外手当や特殊作業手当などが支給される。また、職務外疾病(健康保険相当部分)及び船員労働の特性に応じた独自・上乗せ給付は船員保険が適用される(平成22年から、職務上疾病・年金及び失業給付はそれぞれ一般制度である労災保険制度及び雇用保険制度に統合された。)。 近年、船籍を海外に移し、基幹となる日本人船員と外国人船員との混乗で運航する船舶が増えている。また、船の近代化により乗船する乗組員の少数化も進んでいる。より高度な技術と知識、外国人船員と協力して働くことが求められる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- クレーン運転士近さ 0.690
- ボイラーオペレーター近さ 0.656
- 潜水士近さ 0.654
- 航海士近さ 0.644
- 船舶機関士近さ 0.597
- エレベーター据付近さ 0.591
- 自動車板金塗装近さ 0.577
- 溶接工近さ 0.571
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)