どんな職業か
火力、水力、地熱、原子力、太陽光、風力、バイオマスなど各種の発電所等において、発電のための運転と保守を行う。 電気の使用量は季節・時間帯により大きく変動するが、電気は石油や天然ガスと異なり大量に貯蔵できないため、使用される量と同じだけの電気を安定して作り出す必要がある。 発電の仕事は大きく「運転」と「保守」に分かれる。 運転担当は、中央制御(操作)室内で運転責任者の指揮のもと、発電設備の起動・停止操作を行い、発電出力の調整にあたる。また、各種計器類の監視・制御を行いつつ、発電所内の機器が正常に動作しているかを確認するパトロールなども行う。 保守担当は、保守手順に従い設備の細部に至るまで異常の有無を点検する。必要に応じ消耗品、部品の交換を行い記録する。大規模な修理・補修が必要な異常を発見した場合は運転責任者に報告する。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 計器監視 | 4.7 | 2 / 498 | 上位1% |
| 故障等の原因特定 | 4.6 | 1 / 498 | 上位1% |
| 操作と制御 | 4.6 | 2 / 498 | 上位1% |
| 指導 | 4.3 | 86 / 498 | 上位17% |
| 傾聴力 | 4.3 | 243 / 498 | 上位49% |
| 読解力 | 4.1 | 196 / 498 | 上位39% |
| 継続的観察と評価 | 4.1 | 75 / 498 | 上位15% |
| 他者との調整 | 3.9 | 159 / 498 | 上位32% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.9 | 95 / 498 | 上位19% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.9 | 50 / 498 | 上位10% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 機械 | 2.8 | 18 / 508 | 上位4% |
| 工学 | 2.6 | 31 / 508 | 上位6% |
| 物理学 | 2.5 | 18 / 508 | 上位4% |
| 化学 | 2.4 | 22 / 508 | 上位4% |
| 数学 | 2.4 | 29 / 508 | 上位6% |
| 事務処理 | 2.3 | 147 / 508 | 上位29% |
| コンピュータと電子工学 | 2.2 | 42 / 508 | 上位8% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.2 | 24 / 508 | 上位5% |
| 設計 | 2.1 | 50 / 508 | 上位10% |
| 教育訓練 | 2.1 | 64 / 508 | 上位13% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.8 | 33 / 426 | 上位8% |
| 演繹的推論 | 3.3 | 43 / 426 | 上位10% |
| 記述表現 | 3.2 | 135 / 426 | 上位32% |
| 帰納的推論 | 3.1 | 84 / 426 | 上位20% |
| 発話表現 | 3.1 | 171 / 426 | 上位40% |
| 記述理解 | 3.1 | 146 / 426 | 上位34% |
| 法則に基づいた情報の並べ替え | 3.0 | 74 / 426 | 上位17% |
| 発話理解 | 3 | 184 / 426 | 上位43% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.0 | 138 / 426 | 上位32% |
| 数学的推論 | 2.9 | 50 / 426 | 上位12% |
仕事内容
- 火力・原子力・水力・地熱など各種の発電所において各種のエネルギーを電力に変換する施設を運用・管理する。
- 中央制御室のコンピュータで各種発電設備の運転・監視をする。
- 変電所に送る電気の量に合わせて発電量を調整する。
- 設備内を巡回し、発電所内の機器が正常に動作しているか確認する。
- 発電設備を巡回し、保守・点検する。
- 緊急時に装置を手動で停止する。
- 発電設備の修理・補修の工事計画を立てる。
- 発電設備の修理・補修の現場で工事管理・工程管理をする。
- 発電設備の性能を管理する。
- 発電所の稼働率を計算する。
- 燃料や資機材の調達・発注をする。
- 灰や異物などの産業廃棄物を、処理場へ運搬し処分する。
- 運転や監視の基準、マニュアルを整備する。
- 事業所の運営計画を策定・管理し、経営の補佐をする。
- 事業に必要な許認可を申請する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、工業高校、高専や大学などで電気、機械、化学、原子力、土木、建築など工業系を専攻した者が多い。 入職後は、OJTのほか、運転担当にはシミュレータを活用した事故時の対応操作研修、火災対応訓練や放射線防護研修などが行われ、保守担当は技能訓練施設で必要な訓練を受ける。 経験を積み運転責任者等になる場合もある。 危険物を扱ったり、危険な高電圧設備の下での作業もあるため、経験を積みながら専門的な知識・技能を身につけ、職務に関連する資格を取得することが求められる。代表的な資格として、「電気主任技術者」、「第1種ボイラー・タービン主任技術者」、「エネルギー管理士」、「放射線取扱主任者」、「原子炉主任技術者」、「ダム水路主任技術者」などがある。電力会社によっては、技能水準を示す判断基準として独自の認定制度を設定している場合もある。 発電所には、ボイラー、タービン、水車、原子炉、発電機、変圧器などの様々な設備があるため、火力・水力・原子力発電に携わる上で、電気工学、機械工学の知識が必要とされる。また、チームの一員として作業に当たるための協調性、正確な運用、非常時対応のための冷静さ、責任感も求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.5 |
| 高卒 | 0.4 |
| 高専卒 | 0.2 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
関連する資格
- 第1種ボイラー・タービン主任技術者
- 第一種電気主任技術者
- 第二種電気主任技術者
- 第三種電気主任技術者
- 原子炉主任技術者
- 第1種放射線取扱主任者
- 第2種放射線取扱主任者
- 第1種ダム水路主任技術者
- 第2種ダム水路主任技術者
- エネルギー管理士
給料
賃金構造基本統計調査では「電気工事従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 367.4千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,100.6千円 |
| 平均年齢 | 42歳 |
| 平均勤続年数 | 14.3年 |
| 労働者数 | 20,065人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤306.6千円
- ≤343.9千円
- ≤368.4千円
- ≤401.4千円
- ≤473.1千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「輸送・機械運転従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人42.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比3%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比2.2%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
輸送・機械運転従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 輸送・機械運転55%
- 販売9.6%
- 専門的・技術的職業7.1%
- サービス職業6.5%
- 生産工程6.4%
- 運搬・清掃・包装等5.7%
- その他9.6%
この分類に入った人のうち、45%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は電力会社、発電会社、鉄道会社といった発電所設備を備えた企業などであり、職場は全国に広がっている。 就業者は男性が多い。 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。多くの発電所等では365日24時間体制で稼働しているため、交替制勤務が一般的である。 運転担当のパトロールや保守担当の点検時など、現場では作業服、安全帽(ヘルメット)、安全靴の着用が必要となる。 電気エネルギーの安定的な供給は産業・社会にとって極めて重要である。このため常に地震、災害など緊急事態に備えるとともに、万一の場合は即応体勢をとる必要がある。 電力自由化により従来の電力会社や発電会社とは異なる独立系発電事業者(IPP:Independent Power Producer)が増えていることから、今後、発電所運転管理の人材を求める企業も増加すると考えられる。また、再生可能エネルギーも注目されており、小規模電気事業者の増加、他業種からの参入等も見込まれ、今後も一定の需要が見込まれる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 鉄道車両の設計・開発近さ 0.826
- 石油精製オペレーター近さ 0.784
- 航空整備士近さ 0.780
- 生産・品質管理技術者近さ 0.774
- 土木施工管理技術者近さ 0.765
- 産業用ロボットの保守・メンテナンス近さ 0.765
- 精密機器技術者近さ 0.760
- エレベーター据付近さ 0.739
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)